たくだんのおさらい 問題に挑戦
00’47” 本編:宅建試験2021(10月)第3問
02’50” 問題文 契約上の地位の相続
個人として事業を営むAが死亡した場合に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、誤っているものはいくつあるか。なお、いずれの契約も令和3年7月1日付けで締結されたものとする。
1.一つ
2.二つ
3.三つ
4.四つ正解:選択肢4
宅建試験 2021年(10月)第3問 問題文
03’40” 選択肢ア
ア AがBとの間でB所有建物の清掃に関する準委任契約を締結していた場合、Aの相続人は、Bとの間で特段の合意をしなくても、当該準委任契約に基づく清掃業務を行う義務を負う。
宅建試験 2021年(10月)第3問 選択肢ア
08’35” 準委任契約とは
準委任契約とは、特定の業務を遂行することを定めた契約のことです。業務が法律行為であれば「委任契約」、法律行為以外の業務であれば「準委任契約」となります。
委任・準委任契約では、業務を依頼する側を「委任者(いにんしゃ)」、業務を受ける側を「受任者(じゅにんしゃ)」と呼びます。
準委任契約は、特定の業務の遂行が目的であり、仕事の結果や成果物に対して完成の義務を負いません。業務の結果に対して不備があったとしても、委任者は受任者に対して修正や保証を求めることができません。
あしたの人事オンライン
14’50” 選択肢イ
イ AがA所有の建物について賃借人Cとの間で賃貸借契約を締結している期間中にAが死亡した場合、Aの相続人は、Cに賃貸借契約を継続するか否かを相当の期間を定めて催告し、期間内に返答がなければ賃貸借契約をAの死亡を理由に解除することができる。
宅建試験 2021年(10月)第3問 選択肢イ
17’30” 不動産の賃貸人が死亡すると賃貸借契約はどうなる?
賃貸人としての地位は相続されます。
賃貸人の地位が移転するとは、契約内容等もそのまま移転することを意味し、賃料の額や契約期間、未払い賃料を含む債権債務関係を含めて相続人に相続される(移転する)ことになります。
たくみ法律事務所
20’50” 選択肢ウ
ウ AがA所有の土地について買主Dとの間で売買契約を締結し、当該土地の引渡しと残代金決済の前にAが死亡した場合、当該売買契約は原始的に履行が不能となって無効となる。
宅建試験 2021年(10月)第3問 選択肢ウ
24’00” 不動産の売却で売主が亡くなってしまったら?相続登記が必要?
売買契約が締結している場合、仮に売主の方が亡くなってしまったとしても、その契約は有効となります。
株式会社チェスター
売買契約が締結したことにより、売主と買主の双方に履行義務が生じます。
売買契約締結後の双方の履行義務は、売主は不動産の引き渡し、買主は代金の支払いとなります。
もし、売主が亡くなってしまった場合には、売主の相続人の方がこの履行義務を果たす必要があります。
24’50” 物権変動における意思主義
物権変動における意思主義とは、物権変動は原因行為(売買契約等)とともに発生するのを原則とし物権変動のために一定の形式を備えることを要しないとする立法例。フランス法で採用されている。
この意思主義に対して、物権変動そのものは原因行為(売買契約等)から独立した物権行為すなわち物権的合意及び登記によって生じるとする立法例を形式主義(登記主義)という。ドイツ法で採用されている
Wikipedia
25’20” 選択肢エ
エ AがE所有の建物について貸主Eとの間で使用貸借契約を締結していた場合、Aの相続人は、Eとの間で特段の合意をしなくても、当該使用貸借契約の借主の地位を相続して当該建物を使用することができる。
宅建試験 2021年(10月)第3問 選択肢エ
29’45” 不動産等を無償で貸し借りする「使用貸借契約」
借主が亡くなると、使用貸借契約は原則的に終了します(民法597条3項)。
使用貸借契約では、金銭等ではなく「人」に対する信頼に重きが置かれています。貸主はあくまで「その借主」だったからこそ、使用貸借を許可したと考えられます。
弁護士相談カフェ
32’00” オマケ:クラウドファンディングの商品問題
クラウドファンディングで革命的なモノのような扱いで、資金を集めているプロジェクトの商品が実は普通に売られているという事案がある。先日ニュースで見かけた例を挙げよう。
いしはらブログ
51’30” エンディング
ののみやさんから頂いたお便りを紹介しました。
HPにお越しいただきありがとうございました。
ただのいいねボタンのプッシュ、皆様からのお便りをお待ちしています。
収録日:2021年10月31日