【019】嫌悪施設を極めようじゃないか ・クラウドファンディング

ポッドキャストEP
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一般的に嫌悪施設は、風俗店など品位を下げる施設、工場など公害を発生させる施設、火葬場など嫌悪感を与える施設が該当すると言われます。

しかし実は明確な定義が有るわけではありません。人によって嫌悪や危険を感じる対象は異なります。またその施設からの距離もどれくらい近ければ説明の対象となるかも決まりはありません。

宅地建物や不動産等にまつわるポッドキャスト番組たくだん第19回エピソードです。

マクラ:クラウドファンディング

クラウドファンディングで資金を調達して事業をしている芸人さんがいます。クラウドファンディングに寄付すると、芸人さんに意識してもらえるそうです。そんな権利なんて、ちょっと眉を潜めてしまいますが、ネタとしては面白いですね。さすが芸人さんだと感心する部分でもあります。

クラウドファンディングって何?

群衆と資金調達

クラウドファンディング(crowdfunding)とは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語です。ある目的をもった個人や事業法人に対し、インターネットなどを活用したプラットフォーム(専用の仕組み)を使用して、不特定多数の出資者が集まって資金提供を行います。

Crowd Realty

クラウドファンディングとは、インターネットなどを利用して、事業等の資金を調達する仕組みです。クラウドは群衆、ファンディングは資金調達を意味します。クラウドファンディングは今も規模が成長しています。

https://www.crowd-realty.com/article/tips/crowdfunding/001/

500円で態度悪くお礼

1000万円近く集める

芸能人の方が、クラウドファンディングを利用して、1000万円近くを調達しました。そのリターンが話題になりました。目をそらしながらお礼→500円まっすぐ目を見てお礼→1000円。しかも偶然ご本人に会えればの話です。それでもこれだけのお金が集まるというのはすごいです。

休ませる権利

その芸能人の方を一日休ませる権利が100,000円です。その芸能人の方のことを嫌いな場合は一日黙らせる事もできます。一日黙らせる権利→100,000円です。実際に買われているヒトも居るので、需要があるんですね。

401 Authorization Required

買う人は何を考える

一万円の意識する権利

芸能人さんがあなたを意識する権利は1万円です。123人の方が購入されました。123万円売れたということです。当然話題になっています。意識されるというのは、形が無く、商品として成り立つのかと疑問に思いましたが、購入された方は意識されることに1万円の価値を感じたのでしょう。

宝くじと同じ

心理学博士が購入者の心理を説明します。この芸能人のファンである購入者は1万円払っただけで、憧れの芸人さんとの距離が近くなると感じられる、また実際に近くなる可能性があるかもしれないと思えるなら、ファンにとっては購入動機になるということです。その心理は宝くじを購入する心理と似ています。

「西野があなたを意識する権」に1万円を払う人は何を考えているのか 心理学博士に聞いた
西野が貴方のことを明らかに意識して、感謝し倒します――。映画化もされた絵本「えんとつ町のプペル」の作者である、お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんが、かつて募集したクラウドファンディングのリターン内容が改めて注目を集めている。「西野が...

本編:嫌悪施設

一般的には、風俗店、暴力団事務所、下水処理場や墓地などが嫌悪施設とされることが多いですが実は定義は曖昧です。嫌悪施設と一言で言っても、これが嫌悪施設という定義がありません。だからこそ、嫌悪施設と捉えられそうなものは宅建士が説明しなくてはなりません。重要事項説明書への記載も必要です。

所有物件への影響は

はっきりとした定義はない

嫌悪施設に明確な定義はありません。説明が必要になる対象となる施設との距離に関しても曖昧です。何メートル離れていれば説明しなくてもいいという決まりはありません。騒音振動臭いを発生させる、危険を感じさせる、心理的に忌避されるものが嫌悪施設になる可能性があります。

暴力団事務所はだめ

明確な定義が無くても必ず嫌悪施設となってしまうものの一つが暴力団事務所です。売買や賃貸の際に、近隣に暴力団事務所が有るならば、必ず説明する必要があります。嫌悪施設があると銀行からの融資に影響が出ることが考えられます。

Just a moment...

不動産会社はどこまで調べる

契約の後で下水道処理施設建設

契約を行ったあとで、近隣に下水道処理施設が出来たケースがあります。すでに重要事項の説明を行って、契約書類を交わしたあとでもこの場合は追加で説明は行うべきです。

場合によっては解除は難しい

今回のケースでは距離が200メートル離れていることもあり、その嫌悪施設を理由に契約を解除することは難しいと考えられます。いずれにしても不動産会社は真実を隠したり虚偽を伝えたりすることは許されません。

重要事項説明における「嫌悪施設」の調査範囲 | 公益財団法人不動産流通推進センター(旧 不動産流通近代化センター)

墓地の近くのメリット

意外と快適

墓地に近いと聞くと嫌なイメージがありますが、墓地の近くは意外と快適だといいます。高い建物は立たないし、いつも静かなのもいい点です。確かに墓地でバーベキューする人はめったにいないでしょう。

成仏している

墓地の近くは不気味だと考える方もいるかと思います。そんな心配はしなくていいそうです。墓地に眠る方はきちんと成仏しているから、安らかにお眠りになっているそうです。だから幽霊になって出てくることは無いという理屈です。なるほど。

【ホームズ】意外と快適!墓地近くの賃貸に住むメリット | 住まいのお役立ち情報
近くに墓地がある物件に抵抗感があるという人に向けて、墓地に近い賃貸物件の特徴とメリットをご紹介します。墓地は視界が開けているため陽当たりや風通しが良く、将来的にもお墓を潰して高い建物が建設される可能性はほとんどありません。また、墓地となる場...

HPにお越しいただきありがとうございました。

リスナー様からのお便りをお待ちしています。

収録日:2021年03月06日