たくだんのおさらい 問題に挑戦
本編:令和4年宅建試験第4問
00’45″ 問題文
物上保証人とは、自分以外の人の債務を、自分の財産(主に不動産)をもって担保(保証)した人のことをいいます。
銀行などの金融機関はお金を貸す際、貸した相手(債務者)が返済できなくなったとき(債務不履行)に備えて、債務者に担保を提供してもらうのが一般的。しかし、債務者に担保にできるような財産がなかったり、借りる金額に対して担保の価値が低かったりした場合、債務者以外の人が担保を提供(物上保証)することが融資の条件になることがあります。このときの、担保を提供した債務者以外の人のことを「物上保証人」というのです。
SUUMO
03’45″ 選択肢1
代価弁済
不動産流通研究所
読み: だいかべんさい
抵当権が付着している不動産(抵当不動産)が第三者に譲渡された場合に、債権者が自らの意思により、抵当不動産の所有者から債権の一部の弁済を受け取ることで、抵当権が消滅するという仕組みのこと。民法第378条に規定されている。
09’00″ 選択肢2
私は,テナントを借りて店舗を経営しています。
この度,テナントビル自体が競売になってしまいました。この場合,競落人から立ち退きを通告されたら,私は立ち退きをしなければならないのでしょうか?抵当権の設定より後に結ばれた賃貸借契約であれば,競落人に権利を主張できません。ただし,明け渡しの猶予制度はあります。
相模原法律事務所
15’00″ 選択肢3
一括競売とは、更地に抵当権を設定した後、「抵当権の設定された土地」に「建物」が建築された場合、抵当権者は、「抵当権の設定されていない建物」も「土地」と一緒に競売にかけることができることです。
抵当権設定後に建物を建てても、その建物には法定地上権がありません。
なので、「競売で土地だけを取得した者」が、「建物壊せ!」と主張すれば、建物を壊さないといけません。
これは、建物所有者もかわいそうですし、社会経済的にも大きいので、「土地」と「建物」を一括で競売できるルールを作ったわけですね。
宅建レトス
不動産競売で一括競売とは何ですか?
ひろた北九州売買ネット
一括競売権とは、抵当権を設定した土地に建物が建てられた場合、土地とともにその建物を競売することができるというものです。
土地の所有者が債務不履行となって、債権者が抵当権を行使し裁判所に競売を申し立てるときに、所有者が建物を建てていれば、債権者は建物の取り壊しを要求するか、または、建物も一緒に競売申し立てができます。
また、土地の所有者ではなく、第三者が建物を建てた場合も、債権者は同様に一括競売ができることになりました。なお、競売による売却代金は土地の抵当権を持つ債権者に優先弁財され、残金が建物所有者に返還されます。
18’40″ 選択肢4
抵当権消滅請求
不動産流通研究所
読み: ていとうけんしょうめつせいきゅう
抵当権が付着している不動産を、抵当権が付着した状態のままで取得した者(第三取得者という)は、いつ債権者の意向により任意競売(抵当権の実行)にかけられるかわからないという不安定な状態に置かれてしまう。
そこで民法第379条では、第三取得者からの請求により抵当権を消滅させることができるという仕組みを設けており、この仕組みを「抵当権消滅請求」と呼んでいる。
22’30″ オマケ
外国人労働者で人手不足を補充する――。移民受け入れの是非が現実的な問題となっているなか、トラック業界でも外国人労働者導入に向けた本格的な検討が始まっている。
全日本トラック協会・全国ハイヤー・タクシー連合会・日本バス協会はいずれも2023年度の事業計画に外国人労働者導入に向けた取組を明記している。トラック業界では、2024年4月の働き方改革関連法施行により発生する「2024年問題」が大きな課題となっている。その解決の手段として、外国人労働者導入は、どれだけ有効なのか。
トラックドライバー不足を「外国人労働者」で穴埋めしようとする発想の耐えられない軽さ メルクマール
労働時間・休日に関する主な制度
法定の労働時間、休憩、休日
使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。時間外労働協定(36協定)
厚生労働省
労働者の過半数で組織する労働組合か労働者の過半数を代表する者との労使協定において、時間外・休日労働について定め、行政官庁に届け出た場合には、法定の労働時間を超える時間外労働、法定の休日における休日労働が認められます。この労使協定を「時間外労働協定」といいます。なお、時間外労働時間には限度が設けられています。
※時間外労働協定は、労働基準法第36条に定めがあることから、一般に「36(サブロク)協定」とも呼ばれています。
「荷待ち時間は長くなるが、荷積みや荷下ろしなど、実際の労働時間は長くはない。ドライバーもそれを理解しているから文句もなく、これまでトラブルも一切ない。職場も幹部と社員が冗談を言い合えるアットホームな雰囲気」だという。
「お互いに理解し、納得しながら仕事をしているので問題はないし、これまで重大事故は皆無で、軽微な事故もほとんどない」という。
それだけに同社長は時間規制が入ることによって、そのアットホームな環境にひずみができることを懸念する。
物流weekly
44’40″ エンディング
収録日:2023年5月13日