うさぎ小屋という表現は日本の家の狭さを自嘲したものです。アメリカの家の広さは特筆モノです。一方ヨーロッパはそんなに日本と広さは変わらないようで少し安心しました。
ECの報告書で「日本の家はうさぎ小屋」と言われたことは、多くの日本人の心をえぐりました。その傷を癒やすため日本人は自分たちの家はウサギ小屋だと自嘲的に使います。
宅地建物や不動産等にまつわるポッドキャスト番組たくだん第10回エピソードです
マクラのネタ:コクッチ
相手に匿名で告知
日本人らしいサービス?
匿名で、Eメールを送るサービス、コクッチというものがあります。カウントが3000回とか回っているようですが、本当に使っている人がいることは驚きです。正しい使い方を推奨していますが、正しい使い方というのが存在するかは疑問です。とりあえず、使う際は正しく使いたいです。
言いたいことを匿名で
匿名でコクッチからメールが来て「あなたが無能だと匿名の投稿がありました」と告知されてしまいます。メールを受け取った人は誰がコクッチを使ったのかはわかりません。使用する前提として、相手のメールアドレスを知っておく必要があります。
面と向かってはいいにくい
公式ページでは、面と向かってはいいにくいことを代わりに伝えるとあります。「足臭い」「嫌い」「ワキガ」「空気読めない」などなど、たしかに面と向かっては伝えにくいでしょうね。
本編:日本の家ってめっちゃ狭いの?
日本の家はうさぎ小屋
ショックを受けた日本人
日本の家がうさぎ小屋と表現されることがあります。可愛らしい感じがしないでもないです。豚小屋と言われるよりはだいぶマシです。犬小屋と呼ばれるのも微妙ですね。それよりはうさぎ小屋が良いです。でも当時の日本人はショックを受けました。
面白い建築の話
「眠れなくなるほど面白い 建築の話」興味深いネタが詰まった本です。コラム集のような本で読みやすいのでおすすめです。
着物、ちゃぶ台、布団、屏風など身の回りの物を折りたたむことによって、日本の部屋は様々な使い方がされてきました。ベッドもたためないこともないですが、畳んでも邪魔です。
ECの報告書
日本人の住居はうさぎ小屋
昭和54年にECが対日経済報告書という、非公式の報告書を出しました。そこでは日本人の住居がうさぎ小屋(rabbit hutch)だと形容されました。
ECにうさぎ小屋と言われたことは日本人に取ってショックでした。日本においては「うさぎ小屋」が流行語になるという事態が起こります。自虐的流行語と言えるでしょう。ほかに、自虐的流行語としては首相が冷めたピザとか言われたこともありました。
フランスにも集合住宅
日本人もフランスの集合住宅のような狭くて画一的な都市型集合住宅に住んでいる、という報告でした。住まいは狭い家で、狂ったように働いていると言われました。
世界の統計
アメリカは突出して広い
統計によるとアメリカの家の広さが突出していました。アメリカの家は広いイメージがあるので納得です。他の国は日本と比べてむちゃくちゃ大きいわけでも無いようです。しかし統計データでは日本の家の平均の広さは再開です。
一戸あたり平均床面積
国別の一戸あたり平均床面積は2009年の統計で、日本は84.3㎡、アメリカ209.2㎡、フランス118.6㎡、ドイツ109.3㎡、スペイン93.6㎡、ノルウェー105㎡、スウェーデン101㎡、トルコ142.2㎡です。やはりこの中では日本の家は一番狭いことがわかります。
日本の折りたたみ文化
大きく広げて小さく折りたたむ
いろいろな折りたたみ事例があります。日本人は折りたたむのが好きです。歴史的なものとして、布団、和服、蚊帳、ちゃぶ台などが上げられます。現在でも折りたたみ傘は携帯に便利です。ベビーカーも折りたたんで車に載せられます。
折りたたみケータイ
折りたたみケータイが大流行しました。街行く人はみな片手でパカパカやっていました。メーカーによって畳んだときの「カチッ」というノッチ音が違っていて、そこも機種選択の際の重要なポイントでした。
現在折りたたみスマホというものも出始めていますが、爆発的な普及とはなっていません。
おしまい
HPにお越しいただきありがとうございました。
リスナー様からのお便りをお待ちしています。
収録日2021年2月18日