基礎という言葉は物事の土台という意味がありますが、その由来は建築物の基礎にあります。基礎とは、建物の足元・最下部の構造を指します。基礎は建物を支え、その重量を地盤に伝える重要な部分です。
基礎には、布基礎、ベタ基礎、杭基礎などがあり、伝統的には石場建てや掘っ立て柱建物なども建築されてきました。お寺の建物が石場建てだったり、伊勢神宮が掘立柱建物だったりします。
宅地建物や不動産等にまつわるポッドキャスト番組たくだん第28回エピソードです。
マクラ:飲食店のムカつく客
店員さんムカついています
ムカつく客になってはいけない
飲食店の店員さんに聞いた「飲食店でムカつく客ランキング」です。素敵なレストランでも、失礼だったり、非常識なお客には店員さんはムカついています。どんな客がムカつかれるのでしょうか。
上から目線の客はとてもムカつくそうです。飲食店スタッフの方に対して高圧的なヒトがたまにいますけど、なぜ高圧的になってしまうのでしょう。理由を聞いてみたいですけど、怖いので聞けていません。
残した料理が何故か臭い
食器やコップを何度も割る人もムカつくとか。何度も割る人がいるんですね。残した料理が何故か臭い人もムカつかれます。どうやったら臭くなるのか気になるところです。
最近はタブレットで注文できるお店も増えてきています。タブレット注文は通販感覚で出来、慣れると非常に便利です。注文間違のトラブルも防げます。店員さんと無用な軋轢を産まないためにも、もっと普及してもらいたいものです。
本編:基礎
伊勢神宮は掘立て柱
20年ごとに建替え
地面の穴に柱を直接建てる建築方法で建った建物を掘立柱建物といいます。伊勢神宮の社殿は掘っ立て柱建物です。地面に空けた穴に木の柱を直接立てて建築します。伊勢神宮は20年毎に式年遷宮といって、建て替えられています。
柱が腐ったりシロアリ被害に合う
掘立柱建物は地面の水分で柱が腐ったり、シロアリ被害にも会いやすくなります。式年遷宮は基礎の都合も有るんですね。伊勢神宮を長持ちするようにって現在の基礎で作ったら台無しです。
さつきちゃんめいちゃんの家は石場建て
家の下が見える
となりのトトロに出てくる家は石場建てです。めいちゃんが家の下を覗き込んでいました。石場建て建物は、建物が基礎の上に乗っかっているだけ、地震のときには地面の揺れを逃がす免震構造になっているというのは興味深い話です。
固定建物と石場建て建物を揺らして比較
リンクの中にユーチューブ動画があります。石場建てと足元固定の建物を両方実験で地震動を加えて建物の壊れ具合を確認しています。確かに石場建ての場合、上部構造に損傷が有りません。
基礎の基礎
建物の重量を地面に伝える
基礎は建物の重さを地盤に伝えて、かつ分散して伝えることで、不同沈下を防ぐ役割があります。不同沈下とは地盤が歪み、建物が傾いてしまうことです。基礎は地面と建物をつなぎ、建物の土台となる重要な部分です。基礎を作る工事のことを基礎工事といいます。
ベタ基礎と布基礎
地盤に適した基礎工事を行うことで、軟弱な地盤でも建築を行えるようにします。基礎の種類によっては、地面からの湿気を防いだり、シロアリ被害を防ぐ役割もあります。
ベタ基礎が人気
ベタ基礎と布基礎
一般の住宅ではベタ基礎と布基礎が主に使われます。どちらも利点や欠点がありますが、現在はベタ基礎が人気のようです。布基礎は地面に接する面積が小さいので、地盤の強度が高い土地で利用します。主な柱や壁の下に連続的な基礎を作ります。
全体をコンクリートで覆う
ベタ基礎は床下全体をコンクリートで覆います。基礎全体で建物の重量を地盤に伝えます。布基礎に比べてコストはかかりますが、不同沈下しにくく、強度も高いです。また、使用する型枠が少なくなり、工事がしやすいというメリットがあります。
補足:シロアリはゴキブリの親戚
シロアリはアリじゃない
ゴキブリに近い
本編内で、いしはらが「しろありはダニの仲間?」と言いましたが、ゴキブリに近いようです。シロアリとアリは種類は遠いですが、収斂進化で似た生態をしています。機会があればシロアリのエピソードもやりたいと思います。
おしまい
HPにお越しいただきありがとうございました。
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収録日2021年3月27日